診療ガイドライン(皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン) メラノーマ.jp【医療者向け】:ノバルティス ファーマ株式会社

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診療ガイドライン(メラノーマ診療ガイドライン2019)1)

悪性黒色腫の日本国内のガイドラインとして、日本皮膚科学会および日本皮膚悪性腫瘍学会、皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン改訂委員会(メラノーマ診療ガイドライングループ)による「メラノーマ診療ガイドライン2019」があります。2007年にメラノーマを含む4つの皮膚悪性腫瘍を取り扱う「皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン」として第1版が出版され、2019年に改訂第3版が出版されました1)

「メラノーマ診療ガイドライン第3版」の特徴1)

  • 急速な進歩を遂げているメラノーマの診断・治療、多様になりつつある治療手段を包括的に取り入れ、臨床現場に柔軟な選択肢が担保されるように改訂されました。
  • メラノーマの病期分類はAJCC/UICC TNM第8版に準拠しています。
  • 前版までのガイドライン等を通じてその知識や技術が広く臨床現場に浸透し、その是非について十分なコンセンサスが確立していると考えられる事項(background question)については、前半部分で新たに総論を設けて紹介しています。
  • Background questionとするには議論の余地が残る重要臨床事項について、これまでと同様に臨床質問を作成し(foreground question)、CQとして後半に記述されています。
  • エビデンス総体のエビデンスの確実性(強さ)は下記の通りに分類されました。
    A(強):効果の推定値が推奨を支持する適切さに強く確信がある
    B(中):効果の推定値が推奨を支持する適切さに中等度の確信がある
    C(弱):効果の推定値が推奨を支持する適切さに対する確信は限定的である
    D(とても弱い):効果の推定値が推奨を支持する適切さにほとんど確信できない
  • 推奨決定会議において、以下のいずれかの選択肢の一つに挙手による投票を行い、推奨の向きと強さを決定しました。
    ・行うことを推奨する(強い推奨)
    ・行うことを提案する(弱い推奨)
    ・行わないことを提案する(弱い推奨)
    ・行わないことを推奨する(強い推奨)
    ・推奨なし
CQ 推奨
1.爪部浸潤性メラノーマに対して指趾骨温存手術は推奨されるか? 3C 爪部浸潤性メラノーマに対して指趾骨温存手術を実施しないことを提案する
2.センチネルリンパ節転移陽性例にリンパ節郭清術を行うべきか? 3B センチネルリンパ節転移陽性例にリンパ節郭清術を実施しないことを提案する
3.鼠径リンパ節郭清術施行例に骨盤内リンパ節郭清術を併せて行うべきか? 3C 鼠径リンパ節郭清術施行例に対して骨盤内リンパ節郭清術を行わないことを提案する
4.病期Ⅲ患者のリンパ節郭清術後に術後放射線療法を行うべきか? 2B 病期III患者のリンパ節郭清術後には,領域リンパ節再発リスクの高い患者に対しては術後放射線療法を考慮することを提案する
5.治癒切除後および転移巣完全切除後のメラノーマに対して術後補助療法は行うべきか? 1A 完全切除が得られた術後病期IIIBからIV(AJCC第7版)のメラノーマに対して,ニボルマブを用いた1年間の術後補助療法を行うことを推奨する
1A 完全切除が得られた術後病期IIIA(センチネルリンパ節転移巣の長径が1mm超のみ)からIIIC(AJCC第7版)のメラノーマに対して,ペムブロリズマブを用いた1年間の術後補助療法を行うことを推奨する
1A 完全切除が得られた術後病期IIIA(センチネルリンパ節転移巣の長径が1 mm超のみ)からIIIC(AJCC第7版)のBRAFV600E/K変異を有するメラノーマに対して,ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法を用いた1年間の術後補助療法を行うことを推奨する
2A 完全切除が得られた術後病期III(AJCC第6版)のメラノーマに対して,ペグインターフェロンαを用いた最長5年までの術後補助療法を行うことを提案する
3A 完全切除が得られた術後病期IIIA(センチネルリンパ節転移巣の長径が1mm超のみ)からIIIC(AJCC第7版)のメラノーマに対して,イピリムマブ(10 mg/kg:本邦未承認用量)を用いた最長3年までの術後補助療法を行わないことを提案する
6.治癒切除後の経過観察時に定期的な画像検査をすべきか? 2C 治癒切除後の経過観察時に定期的な画像検査を提案する
7.メラノーマ脳転移に対して新規薬物療法は推奨されるか? 2C メラノーマ脳転移に対して新規薬物療法を行うことを弱く推奨する
8.BRAFV600遺伝子変異検査は原発巣と転移巣のどちらを検体とすべきか? 2B 患者に過度の侵襲を与えることなく転移組織が利用できる場合には,BRAFV600遺伝子変異検査は転移巣を検体として検査することを提案する

公益社団法人日本皮膚科学会, 他. 皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 メラノーマ診療ガイドライン2019.
日皮会誌 2019; 129: 1820-1843 ©日本皮膚科学会より作表

  1. 1) 公益社団法人日本皮膚科学会, 他. 皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 メラノーマ診療ガイドライン2019. 日皮会誌 2019; 129: 1759-1843 ©日本皮膚科学会

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